最近、少しずつADHDという障害の認知度が上がってきています。

 

それによって、社会生活においても、「もしかしてあの人はADHDでは?」
と気づく人も増えてきているようです。

 

ADHDとは、多動性、衝動性、不注意を特徴とする、発達障害の一種です。


スポンサードリンク





【ADHDの大人の仕事上の特性とその対策】


 

★仕事など、物事を行うのに詰めが甘く、最後まで仕上げられない




★作業を順序立てて行うのが困難で、計画的に物事を進められず、あれこれ手を出してしまう



これらの特性は、仕事が遅い、あるいは間に合わないことの大きな原因となります。

 

決してさぼっているわけではなく、障害特性であり、
自分でもどうしていいかわからない状態にあります。



こういった状態が見受けられる場合、次のような対策をすると効果がある場合があります。

・必要な手順をチェックリストにし、終わったものを順番に消していく。

そうすることで、優先順位がわかり、次にすべきことの見通しが立ちやすくなる

 

・リストを見ながら作業することで、「今何をしているのか」を目で確認できる

・一度にすべての指示を出さず、スモールステップにする。一つの指示を完了したら、次の指示を与える

 

・気が散ってしまわないよう、一度に任せる仕事は一つに絞る。マルチタスクになる仕事は任せないなど

 

 

★約束や、しなければならないことを忘れてしまう



ADHDの人は、時間の感覚が通常とは異なっている場合があります。

 

過集中といって、一つの物事に熱中してしまい、ほかのことが見えなくなることがあります。

 

そのため、時間が経過していることに気付かず、
約束をすっぽかしてしまったり、遅刻してしまうことがあります。

以上のような場合の対策は、以下の通りです。

 

・メモ帳、アラーム、スマホのタスクマネージャーなどを活用し、
時間になったら知らせするようにする

 

・予定通りに物事を進めるため、周囲の人も予定を把握しあい、声掛けをする

・締め切りや、出かける時間に声掛けをする

・過集中の防止のため、タイマーを鳴らす

 

★先延ばしばかりしてちっとも仕事が進まない



スポンサードリンク




ADHDの人は、先延ばし癖がある人が比較的多いです。

 

優先順位がつけられなかったり、根気のいる仕事に集中できないという
特性のためにそうなってしまっていることがあります。

そういった場合の対処法は、以下の通りです。

 

・作業内容を小分けにして、優先すべきものから順番にひとつずつ指示を出す

・定期的に声をかけ、一つの作業が終わるたびに報告させる

・一つの作業が終わったら、次の指示を出す。

・期限を伝えるときは「○日○時まで」と具体的な時間を伝える

 

など

 

★仕事にちっとも集中していない




ADHDの特性として、周りのちょっとした刺激にも
過剰に反応してしまうというものがあります。

 

そのため、周囲の人の動作や周囲の物音が気になり、
仕事に集中できない場合があります。

その場合の対処法は、以下の通りです。

 

・作業に必要のないものは、机や身の回りに置かない

 

・周囲の人が気になるのであれば、机に囲いを作る。
段ボールなどでできた簡易の仕切りも販売されているので、そういったものを利用する。

 

・パーテーションで机を隔離し、集中しやすくする

 

など

 

以上、仕事をするうえで起こりうる困難を取り上げ、
その対処法について書き記しました。

 

これらはあくまで一例であり、個人個人でとるべき対策は変わってきます。

それぞれの当事者の特性や困難に合わせて、柔軟な対応をお願いします。

ADHDの人にとって働きやすい職場は、健常者にとっても働きやすい職場となることでしょう。