ADHDは、生まれつきの脳の機能障害であり、その特性は成長とともに
マイルドになっていくといわれていますが、完治するというものではありません。

 

ですので、大人になっても症状を持ち続けることになります。

 
ADHDが起こる原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、
生まれつきの脳の体質、環境、遺伝的要因が複雑に絡み合って
発症すると考えられています。


スポンサードリンク




ADHDにおける頭の特徴ですが、頭の形など、
見た目で分かるような特徴はありません。



ただ、最近の画像診断の発達により、ADHDの人は健常者に比べ、
脳の前頭前部、尾状核、淡蒼球、小脳虫部と呼ばれる部分が小さいことがわかってきました。

 
これらの部分の脳の発達が遅れ気味になることにより、
行動を制御することが困難となっていると考えられています。

 
例えば、前頭前野は実行機能をつかさどり、行動を制御しています。

 

ADHDでは、前頭前野を含む脳の働きに偏りがあり、
セルフコントロールがうまくいっていないと考えられます。

ほかに、神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの働きが
ADHDの人では不足しているともいわれています。

 

これらの神経伝達物質がきちんと機能しないために、
不注意や多動といった症状が出ると考えられています。

 

ADHDの人の脳では、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を、
トランスポーターと呼ばれる物質が運び去ってしまい、神経間でのやり取りが
うまくいっていないと考えられています。

多動は、自己刺激行動であるともいわれています。ADHDの人は、
常に脳が眠っている状態にあり、体を動かすことで脳を刺激し、
働かせようとしているとも考えられています。

 

また、脳の覚醒レベルが低いため、ニコチンやカフェインで目を覚まそうとして、
依存を起こしやすいともいわれています。

ADHDの人では、年齢不相応の脳波が出るなど、脳機能の発達が
アンバランであることをうかがわせる所見もあります。

 

前頭葉や前頭前野の活性や血流が低下している傾向にあり、
脳の中では最後に成熟する部分の発達が遅れ気味になると考えられます。


スポンサードリンク




ADHDの人は、健常者の脳では正常に働いている、脳内フィルターが
正常に働かず、たくさんの人がいて会話が飛び交っている場で、
特定の人の声だけを拾い出すことが困難であることが多々あります。

 

脳の覚醒レベルの低さが原因で、フィルターがうまく機能していないと考えられます。

 

しかし、そのフィルターの弱さが、創造性を高めているともいわれています。

以上のように、ADHDの人の頭の中には、健常者とは違った世界が広がっています。

 

常に頭の中にはたくさんの考えが浮かび、外からの刺激もたくさん入ってきます。
それらに無意識に反応してしまうので、外見上「不注意」「多動」という症状が
出ているように見えると考えられています。