ADHDとは、多動性、衝動性、不注意を特徴とし、
「注意欠如・多動性障害」とも呼ばれる、発達障害の一種です。

 

生まれつきの脳機能の障害であり、その特性はマイルドに
なることはあれども、完治することはありません。


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ADHDの治療は、環境調整や、周囲の人のかかわり方を
適切にすることをメインとしています。

 

しかし、それだけではどうしても特性がうまくコントロールできない場合に、
薬剤を使っての治療を行います。

ADHDの治療薬は、現在コンサータとストラテラのみです。

 

コンサータは、不適切な使用や流用を避けるため、登録された
医療機関や薬局のみでの取り扱いとなります。

ですので、医師によって処方できない場合があります。

 

【コンサータとは】


 

一般名をメチルフェニデート塩酸塩といいます。

 

コンサータは、徐々に効果が出て、長時間作用するように改良された徐放性の薬です。

 

即効性と持続性を兼ね備えており、作用時間は12時間です。

 

作用機序の詳細は不明ですが、神経伝達物質のドーパミンや
ノルアドレナリンを活性化させ、精神活動を高めると考えられています。

 

【コンサータを使うときに注意すること】


 

・持病やアレルギーのある人は、悪化することがあるので注意

・依存性があるため、薬の正しい理解と使用を心がけること。

※医師の言うとおりに、正しく服用していれば、
依存が現れることはまずありません。安心して服用してください。

 

【服用にあたって注意が必要な人】


 

・不安が強い人、緊張感が強い人、興奮状態にある人、
重いうつ状態の人には向きません。病状を悪化させてしまうことがあります。

 

・緑内障の人は眼圧が上がってしまうことがあるので使用できません。

 

・甲状腺機能亢進症、チック症、心臓病、てんかん、
高血圧の人も、服用できない場合があります。

 

・心不全などの心臓病のある人

・脳卒中などの脳血管障害のある人

・精神疾患を抱える人

・薬依存やアルコール依存の既往のある人

 

【適さない人】


 

・過度の不安や緊張、興奮状態にある人、重度のうつ病の人、
緑内障の人、甲状腺機能亢進症の人、不正頻脈がある人、
狭心症など心臓病の人、運動性チックのある人、褐色細胞腫のある人など

 

【飲み合わせ・食べ合わせに関する注意】


 

★パーキンソン病の薬であるセレギリン(エフピー)とは併用禁止

★飲み合わせに注意するもの


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・エピネフリン、ドプスなどの昇圧剤

・エフピー錠などMAO阻害剤

・ワーファリン

・フェノバールやアレビアチン、ヒダントールなどの抗てんかん薬

・三環系、SSRIなどの抗うつ薬

・アトモキセチン(ストラテラ)

・ワロニジン(カタプンス)

 

★精神的副作用が強く出る可能性があるので、飲酒は控えること

 

【コンサータの副作用】


 

★重い副作用

 

・依存…急にやめるとイライラや強い不安、不眠、ふるえ、
けいれん、混乱、幻覚などの症状が出ることがあります。

※医師の処方通りに、適切に服用していれば、このようなことはありません。

 

また、医師の指示で休薬する場合もありますが、指示を守れば安全に休薬できます。

 

コンサータの依存に関しては、様々な憶測での説が飛び交っていますが、
そのような情報に振り回されないようにしましょう。

 

・悪性症候群…急激な体温上昇や発汗、頻脈、体の硬直やふるえ、
不随意運動、筋肉痛、精神変調、意識障害などが起こります。

※悪性症候群はコンサータに限った副作用ではなく、ほかの薬でも起こることがあります。

 

・重い皮膚、粘膜障害…皮膚や粘膜に発疹や発赤が現れたり、水膨れができたりします。

 

膿が出たり、皮膚がむける、皮膚の熱感やかゆみ、痛みが出ます。

 

唇や校内がただれたり、のどが痛くなったり、目が充血することもあります。
発熱や全身倦怠感が起きることもあります。

※これもコンサータに限ったことではなく、どの薬にも起こりうる症状です。

 

・狭心症…胸の痛みや違和感、圧迫感が出ます。

 

・脳卒中…頭痛やめまい、ふらつき、片側の手足のしびれ、麻痺、
力が入らない、ろれつが回らない、物が二重に見える、意識障害が起こるなど。

 

以上の副作用はめったにありませんが、
万が一症状が出た場合にはすぐに医師に相談してください。

 

★その他の副作用

 

・口の渇き

・食欲不振、吐き気、便秘などの胃腸症状

・不眠

・眠気

・頭痛

・注意や集中が困難

 

・不安、興奮、幻覚、妄想、神経過敏などの精神症状

・動悸、頻脈、不整脈、血圧変動などの循環器系の症状

・発汗、ふるえ、チック、排尿困難、目のかすみ

・体重減少、体重が増えにくい、成長遅延

※子どもの場合、土日や夏休みなど、休日を利用して休薬し、
体重のコントロールを行うことがあります。

 

 

・長期服用で効果が出にくくなる

 

など

ほかに、副作用ではありませんが、薬の効果が切れると、どっと疲れが出ることがあります。

 

 

重い副作用以外は、飲み続けるうちに薬に慣れ、消失することもあります。

 

あまりにも副作用がひどく耐えられなかったり、
効果よりも副作用のほうが強い場合、医師に相談しましょう。