ストラテラは、コンサータと並び、ADHDの治療薬としてよく使用される薬です。
ADHDとは、注意欠如・多動性障害とも呼ばれる、発達障害の一種です。

 

生まれつきの脳機能の障害で、多動性、衝動性、不注意が特徴です。
 

ADHDは学童期の3~5%の子どもに見られ、特に男児に多いといわれています。


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男女比は3~5:1くらいであると考えられています。

ADHDは、特性のあらわれ方により3つのタイプに分類されます。

 

【ADHDの3タイプ】

 

★多動性・衝動性優勢型
★不注意優勢型
★混合型

 
不注意優勢型は「ADD」とも呼ばれます。

また、幼いころには多動や衝動の症状が目立っても、成長とともに
それらの症状がおさまり、不注意優勢型に変化していくこともあります。

 
女児では、多動や衝動が少なく、不注意優勢型が多いとも言われています。

ADHDの治療では、環境調整と周囲の人間のかかわり方の調整がメインとなります。

 

まずは、その二つが優先され、それでも症状が落ち着かない場合に、
薬を使って行動をコントロールしやすくします。

 
ADHDの治療薬としては、コンサータとストラテラが有名ですが、
ここではストラテラを取り上げます。

ストラテラとは、一般名を「アトモキセチン」といい、
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤というタイプの薬です。

 

脳の前頭前野に存在する、神経伝達物質であるノルアドレナリンを
運ぶ働きをする物質に作用し、その物質のみをターゲットにして、働きを阻害します。

 

そうすることで、ノルアドレナリンの再取り込みが防がれ、
ノルアドレナリンの濃度が上がります。

 

ノルアドレナリンの濃度が上がることによって、
集中力や注意力が高まると考えられています。

 
ストラテラは、依存にかかわる脳の部分には作用せず、
依存や乱用の心配はないといわれています。

18歳未満では、1日あたり体重1キロに対し0.5mgから服用をはじめ、
徐々に量を増やし、最大で体重1キロあたり1.2~1.5mgにまで増量します。

 
適切な量は個人によって異なりますので、
慎重に効果や副作用を観察しながら、増量します。

 

ストラテラの効果や副作用は、以下の通りです。

 

【ストラテラの効果】


 

・集中力が上がり、人の話がきちんと聞けるようになる
・課題に最後まで取り組めるようになる
・頭の切り替えができるようになり、一つのことを考え抜けるようになる


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・脳の目が覚めた感じがして、物事に集中して取り組める
・手足や体のごそごそ感、そわそわ感がなくなり、落ち着いて座っていられるようになる
・イライラや攻撃性がおさまる

 

・刺激に過敏だったのがおさえられ、世界が静かになったように感じる
・刺激に反応しにくくなる分、集中力が上がる
・常に様々な考えで埋め尽くされていた頭の中が、片付いたようにすっきりする

 

・感情や行動が、頭の中で整理できるようになる
・ペース配分を考えられるようになる
・ADHDからの抑うつ状態にも効くことがある
・睡眠のリズムが整う

 

など
ストラテラを服用した人の6割以上がその効果を実感し、
日常生活や社会生活における困難が改善している、という報告があります。

 

 

【ストラテラの副作用】


 

・頭痛
・眠気
・立ちくらみ
・めまい
・食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状

 

・口が渇く
・怒りっぽくなる、攻撃的になる、敵意が現れたり悪化したりする
・動悸、頻脈、心拍数が増える、血圧が上がる
・排尿困難

・味覚の異常
・多汗、ほてり、冷感、寒気
・体重減少、成長遅延

など

副作用では、頭痛や食欲不振が多くみられるようです。

 

これらは慣れるとおさまるといわれています。
また、体重減少や成長遅延といった副作用も報告されています。

 

子どもにとって、体重減少や成長遅延は、大きな問題であり、要注意の副作用です。

 

体重減少や成長遅延がひどい場合、服薬をいったん中止するなどの対処が必要となります。
 

副作用があまりにもひどかったり、注意が必要な副作用が現れたら、
すぐに医師に相談しましょう。

 

薬の量を減らしたり、服薬を中止するなど、適切な対応が必要です。