ADHDとは、注意欠如・多動性障害とも呼ばれる、
生まれつきの脳の機能障害です。

多動性、衝動性、不注意が症状として現れます。

 
原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、生まれつきの脳の体質、
環境、遺伝的要因が複雑に絡み合って発症するといわれています。

 
また、ADHDの人は健常者に比べ、脳の前頭前部、尾状核、
淡蒼球、小脳虫部が小さいといわれています。


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そのため、行動上の障害が現れると考えられています。

ADHDの治療では、環境調整や周囲の人のかかわり方を工夫することが優先されます。

 

それでも症状が落ち着かず、日常生活や社会生活に困難がある場合、
薬での治療が行われます。

 

主に使用される薬はコンサータとストラテラですが、
コンサータは処方できる医師と処方できない医師がいます。
ここでは、ストラテラについて触れます。

ストラテラは、一般名を「アトモキセチン」といいます。

 

選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤というタイプの薬で、
脳の神経伝達物質であるノルアドレナリンを運ぶ物質に作用し、
ノルアドレナリンの再取り込みを防ぎます。

 

そうすることで、ノルアドレナリンの濃度を上げ、
注意力や集中力を高めるといわれています。

 

ストラテラは依存にかかわる脳の部分には作用せず、
依存や乱用の心配はないといわれています。

ストラテラの服用によって、6割以上の人が
症状の改善を実感しているという報告があります。

 

ストラテラも薬ですから、効果以外に副作用も当然存在します。
ストラテラはノルアドレナリンに作用することから、
使用してはいけない人、あるいは使用にあたって注意が必要な人がいます。

 

【ストラテラの服用にあたって注意が必要な人】


 

★服用が適さない人
重い心臓病、閉塞隅角緑内障の人

★服用するのに注意が必要な人
肝臓病、腎臓病、心臓病、てんかん、高血圧、脳血管障害、精神疾患のある人

 

また、飲み合わせに注意が必要な薬がたくさんあります。

 

【ストラテラとの飲み合わせに注意が必要な薬】


 

★パーキンソン症の薬、セレギンは併用禁止。
セロトニン症候群という副作用が出る可能性が高い

★コンサータ、抗うつ薬などは作用が重なるので注意
★パキシルは血中濃度が上がるので注意
★気管支拡張剤(β刺激薬)は動悸などの副作用が強まるので注意

 


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これはごく一部です。注意すべき薬はほかにもたくさんあります。

ストラテラの主な副作用は、以下の通りです。

 

【ストラテラの副作用】


 
★食欲不振、吐き気、腹痛などの胃腸症状、頭痛や眠気

 

これらの症状が現れることが多いといわれています。

 

これらは飲みはじめや増量時に出やすい症状で、徐々に慣れていくといわれています。

 

★重い副作用


 

・肝障害

だるい、食欲不振、吐き気、発熱、かゆみ、黄疸、尿が茶褐色

 

・アナフィラキシー(重症のアレルギー)
じんましん、発疹、息苦しい、呼吸困難など

 

★その他の副作用



 

・食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、口が渇く
・頭痛、眠気、不眠、立ちくらみ、めまい
・動悸、頻脈、心拍数が上がる、血圧が上がる

 

・排尿困難、のぼせ、多汗、味覚の異常
・寒気、体が冷えるように感じる
・体重減少
・こどもでは成長遅延がみられることがある
・攻撃性やイライラが強くなる

 

筆者もストラテラを服用しており、服用量が多かった時に副作用に悩まされました。

その時の副作用は以下のようなものでした。

 

・眠くてたまらないのに、頭がさえて眠れない
・疲れてぐったりする
・そわそわがひどくなる
・イライラがひどくなる

 

・動悸がして、呼吸数が増える
・のぼせと悪寒を短時間に繰り返す
・冬なのに汗だくになる
・おなかの調子が悪くなる
・血圧が少し上がる
・食欲がなくなる(食べたいという衝動がなくなる)

薬の量があっていないときに、以上のような副作用が出てしまいました。

量を減らしたところ、これらの副作用は治まりました。
効果が現れ、作業に集中できるようになった分、疲れやすくなったようにも感じます。


 
また、発想力が少し落ちたようにも感じています。

以上のような副作用はありますが、副作用が全くでない人もいれば、
副作用でストラテラを服用できないという人もいます。

 
副作用の出方は人それぞれです。
ストラテラを服用して、あまりにもつらい副作用が出たら、
まずは処方した医師に相談しましょう。

 

量を調整することで副作用を減らすこともできますし、
合わないならやめるという選択も必要です。