ADHDとは、自閉症スペクトラム障害などと同じ、発達障害の一種です。

 

ADHDでは、多動性、衝動性、不注意といった、行動面での症状が出ます。

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ADHDの人の脳は、入ってくる刺激をうまく制御することができないといわれています。

 

健常者では、脳が自動的に必要な刺激と、不必要な刺激をふるい分け、
必要な刺激のみ取り込むことができます。

 

しかし、ADHDの人の脳は、そのようなフィルターがうまく機能せず、
入ってくる刺激をすべて受け取ってしまうため、すぐに気が散ってしまったり、
過剰に反応してしまいます。


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そうした特性から、疲弊しやすいと考えられます。

 

例えば、健常者はたくさんのざわざわとした環境音の中から、
話し相手の声だけを抽出して聞くことができます。

 

しかし、ADHDの人は、周囲の環境音もすべて受け取ってしまい、
そのすべてに注意がむけられてしまいます。

 

ためしに、あまりうるさくない部屋の中で、録音をしてみてください。

 

録音したものを聞くと、自分が思っているよりも雑多な音が
混じっていることがわかると思います。
雑音に満ちた録音のような状況が、ADHDの人が体験している世界なのです。

 

そのようなとても気が散る環境で、作業に集中しようと思えば、
必然的に健常者の何倍ものエネルギーを割いて集中力を保つことになります。

 

これは、非常に体力を消耗します。そのため、ADHDの人は疲れやすいのです。

 

また、ADHDの人は脳の覚醒レベルを上げるため、多動になります。

 

ですから、肉体的な疲れも、当然健常者よりは多くなってしまいます。

ほかに、ADHDの人には、不注意とは逆の、「過集中」という症状があります。


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これは一つのことに没頭し、周りが見えなくなる状態です。

 

過集中が起こっているときには、莫大なエネルギーを一つの作業につぎ込んでいます。

 

過集中の間は、疲労も感じないほど集中していますが、一旦過集中が切れてしまうと、
一気に疲労が襲ってきます。これを「虚脱状態」といいます。
 

一度にたくさんのエネルギーを消費してしまうため、電池切れの状態になってしまうのです。

ADHDの人は、睡眠障害を併発していることも多く、睡眠障害によって
うまく疲労を回復させることができず、疲れやすいということも言えるでしょう。

 

このように、ADHDは「注意力の偏り」という特徴を持っています。

 

注意力が偏っているため、注意が散漫であったり、不必要なものにまで
注意を払ってしまって疲れるということが起こります。
 

莫大なエネルギーがあるから疲れ知らずだと思われるかもしれませんが、
実はエネルギーの放出をコントロールすることが難しく、疲れやすくもあるのです。