ADHDとは、発達障害の一種で、多動性、衝動性、
不注意を特徴とする行動の障害です。
ADHDは、学童期の子どもの3~5%に見られるといわれています。

 

大体、1クラスに1人はいる計算になりますから、決して珍しい障害ではありません。


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ADHDでは、幼いころほど特性が強く、成長とともに特性がマイルドになる傾向があります。

 

 

そのため、ADHDは子どもの障害と思われがちですが、
実際には大人になっても症状を持ち続ける人が多くいます。

 

ADHDは、生まれつきの脳の体質、脳の機能の発達の偏り、環境、遺伝など、
様々な原因が複雑に絡み合って発症するといわれています。

 
現在では、画像診断の技術の向上により、ADHDの人は健常者に比べ、
前頭前部、尾状核、淡蒼球、小脳虫部といった脳の部位が小さいことがわかってきています。

 
また、ADHDの人の脳内では、ノルアドレナリンやドーパミンといった
神経伝達物質が働きにくく、そのために脳の覚醒レベルが低下し、
多動や不注意といった症状が出ることもわかってきています。

 

ADHDの人には、眠気が見られることがあります。
しかし、その眠気は耐えられないほどではありません。

 

筆者もADHDであり、ADHDの知り合いもたくさんいますが、
ADHD単体の症状として、耐えられないほど眠いという話は
あまり聞いたことがありません。


 
日中も耐えられないほどの眠気に襲われる場合、
睡眠障害など別の病気を併発している可能性が高いです。

 

 

ADHDの人が眠気を感じるのは、ノルアドレナリンやドーパミンといった
神経伝達物質の働きが悪く、脳の覚醒レベルが低いためだと考えられています。

 

覚醒レベルが低いと、単調な作業では眠気が出やすく、ミスが多くなり、
不注意の症状が出ます。

 

また、多動の症状は、脳を目覚めさせるために起こるとも言われています。

 

ADHDを抱えていると、頭の中に考えが次々に湧き上がって止まらない
「頭の多動」により、夜も脳の興奮状態が続き、うまく眠れないことがあります。

 

寝付けなかったり、頭に浮かんだことをすぐに行動に移したい衝動に負け、
動いてしまい、眠るタイミングを逃すなど、眠りに関する困難さを伴うことがあります。

また、寝つきが悪かったり、眠りが浅い、朝早くに目が覚めて眠れない、
眠りすぎるなどの症状がある場合、睡眠障害を抱えている可能性が高くなります。


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ADHDを含む発達障害には、睡眠障害が併発していることが多いと考えられています。

 

うつ病などの二次障害による睡眠障害や、むずむず足症候群、
睡眠時無呼吸症候群など、睡眠の質にかかわる病気がないか、
専門家に調べてもらった方がよいでしょう。

 

睡眠障害が見つかった場合、適切な対策や治療が必要となります。

ほかに、ADHDの薬として処方される「コンサータ」や「ストラテラ」によっても、
眠気が引き起こされることがあります。

 

コンサータやストラテラには、眠気やだるさといった副作用があります。

 

また、二次障害に対して抗うつ剤や安定剤が処方されている場合、
それらの薬にも眠気の副作用があります。

 
薬を服用していて、日中に耐えられない眠気に襲われるのであれば、
薬の量があっていないのかもしれません。薬を処方した医師に相談しましょう。

ADHDの人は、もともと脳の覚醒レベルが低く、多動によって脳を起こそうとし、
動き回るために、健常者よりも多くのエネルギーを使います。

 

また、衝動やあれこれ気になってしまう「転動」、感覚の過敏により、
通常よりも疲れやすい体質です。

 

過集中による莫大なエネルギーの消費も、疲れる原因となります。

 

そういった特性も、眠気の原因となります。

コンサータやストラテラを服用し、特性をコントロールすることで、
睡眠の質が良くなるという話も聞きます。

 

実際に、筆者もストラテラを飲み始めてから、
睡眠時のそわそわ感がなくなり、眠りやすくなりました。

 

また、日中も常に頭にもやがかかったような、眠気に似た感覚があったのですが、
それがなくなり、頭が目覚めていると感じるようになりました。

ADHDにおける眠気には、様々な原因が考えられます。
まずは生活において、眠気を誘発する悪循環を断ち切り、睡眠の質を見直しましょう。

 

それでも日中に耐えられないほどの眠気を感じる場合は、
迷わず睡眠の専門家に相談しましょう。