ADHDとは、発達障害の一種で、生まれつきの脳の機能障害です。

 

多動性、衝動性、不注意といった、行動上の症状が現れます。
ADHDの人には、細かいことに注意を払うことが難しかったり、
簡単に気が散ってしまったり、じっと座っていることができなかったり、
順番が待てないなど、様々な行動上の症状があります。


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しかし、それが障害によるものであると理解されにくく、
「しつけのなっていない子」「乱暴な子」「わがままな子」と勘違いされ、
叱責されることも多々あります。

 

 

叱責されても、そういった行動は障害による特性が引き起こしているものであり、
叱られて治るものではありません。

 

本人も「なぜみんなと同じことができないのか」「なぜ自分ばかり怒られるのか」と、
自信を失いがちです。
自信を失うと、様々な二次障害を起こしてしまいます。

 

 

【ADHDに多い二次障害】

 

★気分障害

 

・うつ病
・双極性障害(躁うつ病)

 

★不安障害

★人格障害

★解離性障害

★PTSD(心的外傷後ストレス障害)

★適応障害

★依存症

・アルコール依存
・薬依存
など

 

★反抗挑戦性障害

★行為障害

など

ADHDの人に対し、適切な環境を整え、適切なかかわりを持たなければ、
二次障害として、上記のような様々な精神的不調を引き起こします。

これらの中でも、特に多いものや、聞きなれないものを取り上げて説明しましょう。

 

【うつ病】

 

うつ病に関しては、比較的知識のある方が多いことと思います。

 

うつ病になると、次のような症状が現れます。

 

★精神面の症状

 

・興味や関心がなくなる
・好きなことも楽しめない
・知的活動の能力の低下や能率の低下が起こる
・意欲や気力、集中力がなくなる

 

・常に不安感が付きまとう、焦燥感がある
・悲しい感じ、むなしい感じがする
・勝手に涙が流れてくる、泣いてばかりいる
・いらいらする
・消えてしまいたくなる


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★身体面の症状

 

・食欲がなくなる、逆に食欲がありすぎる
・眠れない、眠りすぎるなど睡眠の異常
・全身がだるい
・頭痛、消化器系の症状など、あらゆる身体的症状が出る
上記は、あくまで症状の一例です。

 

【双極性障害(躁うつ病)】

双極性障害では、うつ病のエピソードに加え、極端にテンションが高い、
おしゃべりが止まらない、攻撃的になったりイライラしやすい、
異様に行動的になる、浪費してしまうなど、うつ病とは真逆の躁の症状が現れます。

 

一定のサイクルでうつ状態と躁状態を繰り返します。

 

サイクルは人によって、年単位であったり、週単位であったり、日単位、時間単位など様々です。

 

 

【反抗挑戦性障害】

 

9歳前後によくみられる二次障害です。

 

自分にとって良いことであっても、反対してしまったり、周囲に対して挑戦的
・挑発的かつ反抗的な態度や行動をとってしまいます。

 

適切なかかわりをしてもらえなかったADHDの人の、
70%以上に併存するともいわれています。

 

一部は、後述する「行為障害」へと発展することもあるといわれています。

 

★反抗挑戦性障害の症状

 

・よくかんしゃくを起こす、しょっちゅう怒ったり腹を立てている
・よく大人と口論する
・大人の要求や規則に従うことに対して、積極的に拒否したり反抗したりする

 

・わざと人をいら立たせる
・自分の失敗や、礼儀に反することを人のせいにする
・神経過敏で他人にイライラしやすい
・意地悪で執念深い
など
以上の症状が6か月以上続いており、年齢相応でなく、頻繁にあり、
生活に支障がある場合に「反抗挑戦性障害」と診断されます。

 

また、行為障害に当てはまらないことも診断の基準です。

 

18歳以上の場合、「反社会性パーソナリティ障害」との鑑別が必要です。

 

 

【行為障害】

 

きちんと対処してもらえなかったADHDの人の10%に併存するともいわれています。

 

非行に走ったりします。

 

 

 

★行為障害の症状

 

・他人を威嚇する
・保護者が禁止しても夜遅くに外出する(13歳以前からそういった行動がある)
・家出を繰り返す
・学校を無断で休む

 
など

 
行為障害には、軽度から重度のものまであるといわれています。
年齢不相応であり、日常生活に支障をきたしている場合に診断されます。

以上、あまり知られていないものも含め、二次障害について簡単に取り上げました。
ADHDであるからといって、必ず二次障害を発症するとは限りません。

 
周囲の理解や、適切なかかわりがあれば、二次障害は十分に予防可能です。
ADHDの本人が抱える困り感、生きづらさを理解し、
正しい支援をしてもらうことができれば、自信を失うことはありません。

 

自信を失いさせしなければ、二次障害も起こりません。
二次障害が起こってしまうと、対応は厄介になり、本人の生きづらさも増えます。

 

ですから、何かおかしいなと思ったら、できるだけ早く専門家に相談することが重要です。