最近、ADHDという言葉をよく耳にするようになりました。

 

ADHDについて、世間の認識も高まりつつあるようです。
ADHDと聞くと、「じっとしていられない」「動き回る」など、
完璧ではないにしろ、ある程度の症状が思い浮かぶ方も多いことと思います。


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ADHDは、生まれつきの脳の機能障害で、多動性、衝動性、
不注意といった、行動上の困難を抱えています。


ADHDも、自閉症スペクトラム障害などと同じ発達障害の一種で、
その特性は成長や訓練などでマイルドになることはあっても、
完全にその特性が消えてしまうことはありません。



ただし、できるだけ生活における困難が減るよう、治療することは可能です。

 

治療と言っても、内科などの病気の治療とは違い、完治させることはできません。


あくまで、障害特性による困難を減らし、叱られて自信を失うという悪循環を断ち切り、
ADHDの症状と折り合いをつけ、生活に適応できるようになることが治療の目標です。

治療では、以下のようなことが行われます。

 

★ADHDの診断をする

 

成育歴の聴取や面談での行動観察などから、ADHDであると診断をします。


ADHDのように見えて、実は違う病気や障害の症状であることもあります。

 

専門家にきちんと鑑別をしてもらうことが大事です。

 

★治療の開始

 

診断がつけば、治療が開始されます。治療のメインとなるのは、
気が散らない環境を整える(環境調整)、保護者が取るべき具体的な
対処法を学ぶ(ペアレントトレーニング)、本人が取るべき適切な行動を
学ぶ(ソーシャル・スキル・トレーニング)です。

 

★薬での治療

 

環境調整をしても、周囲の人が適切にかかわっても症状が落ち着かない場合、
本人が自分の感情や衝動のコントロールがしやすくなるよう、服薬することがあります。



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★治療の継続

 

治療は、時間がかかります。

 

少しずつ、スモールステップで課題をクリアし、生活における困難を解決していきます。

 

★治療の再検討

現在の対応は適切か、服薬は適切かなど、検討を繰り返します。

 

★治療の終了、経過観察

 

周囲や自分自身と折り合いがつけられるようになれば、治療は終了です。

 

しかし、成長とともに再び問題に直面するなど、治療が必要になれば支援を再開します。

 

必要な時に、必要な支援をしていくことが重要です。

以上のようにして、ADHDの当事者の困難を少しずつ改善していき、
社会生活や日常生活への適応力を上げていきます。

 

その結果、ADHDの特性を抱えていても、目に見える症状が改善されることがあります。

 

特性自体がマイルドになって、落ち着いてくることもあります。
子どもの場合、まだまだ成長途上であり、適切な環境設定や適切なかかわりで、
大きく変わることも多々あります。
ADHDの子どもであっても、必ず成長していきます。

 

普通の子どもよりも少し時間がかかったり、手がかかるかもしれませんが、
気長に成長を見守り、必要な支援をしてもらえると助かります。